経済規模と税収 2022 7 30

 日本と中国の経済規模(GDP)を比較すると、
2010年に中国の名目GDPが日本を追い抜き、
現在、その規模は日本の3倍以上となっています。
一方、日本のGDPは横ばいです。
 税収は、「GDP×税率」なので、
中国は税収が大幅に増えたはずです。
一方、日本は税収不足に悩んだはずです。
 日本のGDPが低迷した原因は少子高齢化でしょう。
この20年間で急激に少子高齢化が進みました。
 たとえば大規模な集合住宅において、
その傾向が顕著だと聞きます。
 20年前は、小学校の通学班は、
ひとつのフロアで構成できましたが、
やがて二つのフロアで構成する、
三つのフロアで構成するとなり、
最近は集合住宅全体で
ひとつの通学班を構成するようになっています。
 スーパーにおいては、
若者夫婦を見かけなくなり、高齢者夫婦が多数になっています。
東京近郊の地方都市でも、このような状態です。
 さて、「買い物かご」から経済規模への影響がわかります。
若者夫婦の買い物かごは、
「そんなに買って食べきれるのか」と思うほど、
大量の食品を買っています。
 一方、高齢者夫婦の買い物かごは、
「もう少し食べたほうがよい」と思うほど、
買い物の量が少ないと言えます。
 若者夫婦が減って高齢者夫婦が増えれば、
スーパーの売上高は減少します。
 この20年間、政府は総花的に政策を行いましたが、
少子化対策一本に絞るべきでした。
 2003年ごろだったでしょうか。
フランスを訪問した日本の経済団体に対して、
親日家のシラク大統領は、
「あなたがたは、フランスからは
もう学ぶものはないと思っているだろうが、
ひとつ学ばなければならないことがある。
それが少子化対策である」と言ったという。
 日本は、シラク大統領の忠告を無視して、
現在の苦境を迎えていると言えるでしょう。























































































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